紀三井寺 2026年絵馬奉納
紀三井寺さんから、開智美術部に来年の大絵馬をご依頼いただき、美術部から木村 幸咲さんと、西野 瑛里花さんの2名が制作しました。
昨日の12月24日の終業式後、完成した絵馬を奉納に参りました。
ご住職に、仏様へご報告するお経を読んでいただき、2人もご焼香をあげました。
来年の干支は午。
白馬と紅い梅が描かれ、おめでたい配色です。
奉納の様子は、わかやま新報さんにも取材していただきました。
この絵馬は来年1年間本堂に飾っていただきますので、参拝に行かれた際にはぜひご覧下さい!
全体の下描きは2人で描き、着彩は分担して制作しました。
木村さんは梅や文字を担当。
印字も手書きなのがこだわりポイントです!
「できるだけ真っ黒な色は使っていません。黒にも色を少し足して鮮やかな印象になるようにこだわりました。
実は私の担当の梅の花は一つ一つ色を少しずつ変えています。
それぞれの個性が認め合える世の中であってほしいという思いを込めました。」(木村さん)
西野さんはメインの馬を担当。
「制作中は、馬の写真から浮世絵までたくさんの参考資料を見ました。
日本らしさを大切にしたかったので、あえて細かいところまで影をつけていません。
お正月に参拝に来た方の、新年を迎えた爽やかな心に寄り添える絵馬であれたらいいなと思っています。」(西野さん)
奉納後は、ご住職のご厚意で、普段入ることのできない紀州徳川家御成御殿に案内していただきました。
和歌浦を見晴らす絶景と、豪華な装飾に心奪われる2人。
御殿の襖や衝立、壁などには立派な絵があしらわれており、ほとんどが江戸時代に描かれています。
「日本らしさ」を大切に絵馬を制作した2人は、絵の色使いや描き方に興味津々でした。
2人の質問にも、ご住職が快く答えてくださりました。ありがとうございました。
美術への思いや、開智への誇りが強まる貴重な経験となりました。