クラブ活動

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農芸

活動内容

2021年現在,部員は中・高,男女あわせて22名で,土曜日の放課後を中心に活動しています。主な活動内容は,次の3つです。

《1》 植物の生育
プランターや運動場に開拓した畑で,部員が育ててみたい野菜や花を育てます。
過去に30品目以上を育ててきました。
失敗することもありますが,それもまた貴重な体験です。
2021年度1学期には,トマト・ナス・パプリカ・トウモロコシ・コムギ・サツマイモ・スイカ・ゴマ・ハイビスカスを育てています。
収穫物は学校で調理したり,家に持ち帰ったりできます。


《2》 研 究
基本的には,生育条件が植物の成長や収穫量におよぼす影響を研究していますが,
植物以外(貝や魚)の研究をしている部員もいます。
研究テーマは各自が自由に決め,個人またはグループで研究しています。

【過去の研究例】
『コムギの栽培密度と収量の関係(Pasco協力)』
『ランタナの花の色が黄色からピンク色に変わる不思議』
『絶滅危惧種ワカウラツボやフネアマガイの新たな分布域の発見』
『セイタカアワダチソウのコムギに対する成長抑制作用』
『クローバーの四つ葉は昆虫による葉の赤ちゃんの食害によって生じるかもしれない』
『オジギソウの葉の就眠運動に関与する体内時計は25時間』
『レタス8品種の種子の発芽がいずれも青色光で起こりにくくなる』など多数

【現在研究中】
『パプリカの実の色が変化する条件』
『ゴマやトウモロコシの栽培密度と収穫量の関係』
『アンモナイトの形態の多様性とその意義』
『ウナギの分布域の調査』
※ 動物の研究をする場合は,野外の研究活動(フィールドワーク)は部活時間外に独自に行ってもらい,研究の方針設計・発表のノウハウの指導を主に行っています。


《3》 野外実習
植物園などに珍しい生物や化石を見に行ったり,貴重な体験をしに行きます。
2020年度は,潮岬のおごくだ浜(貝殻の聖地)に南方系の貝殻を採集しに行きました。
2021年度は,部員のご家庭の協力をいただき,田植え体験を行いました。


ゆめちから「栽培研究プログラム」のサイトはこちら

《4》 ゆめちから「栽培研究プログラム」
<プログラムの概要>
北海道で生まれた国産小麦「ゆめちから」を学校で栽培し、パンをつくることができるのか。
参加する学生たちが、学校でプランターを使って「ゆめちから」を栽培します。
高品質な小麦とは、収穫量やタンパク質含有量が多いことがあげられます。高品質な小麦を栽培するために、生育状況の観察、データの分析、実験を行い、最適な栽培方法を研究していきます。
また、栽培した小麦を使用して、パンをつくり、みんなで食べる。
自分で、自分と自分以外のもう一人の食べ物をつくる経験を通して、日頃食べているものが、どこから来て、誰によって、どのようにつくられたのかを意識し、人との繋がりの中に生きている自分を発見するプログラムです。

めざしていること

1.植物を身近に感じてもらい,植物を育てることの大変さや収穫のよろこびを経験する。
2.生物が,光・密度などの環境を感知し,応答する能力をもつことに気付く。
3.研究を通じて,「科学的な考え方」・「わかりやすく発表する表現力」を身につける。

※高校生の多くは,全国大会である日本植物生理学会(高校生生物研究発表会)での発表をめざします。この大会では,過去に2回奨励賞を受賞しています。また,2018年度の和歌山県の自然科学部会(県大会)では,最優秀賞を受賞しました。また,Pascoのコムギについての最終研究発表会ではプレゼンテーション賞を受賞しました。しかし,受賞そのものよりも,見やすい資料の作り方,発表のための話法を身につけることを重視しています。

新入生へのメッセージ

植物をはじめとした生物に興味のある人は,ぜひのぞいてみてください。
みなさんの生物に対する興味を応援し,自由に活動できる場があります。
生徒の自主性を重んじる和気あいあいとしたクラブです。

大会等の戦績

2020年度 日本植物生理学会 高校生生物研究発表会 奨励賞
2020年度 和歌山県総合文化祭 自然科学部門 化学部門 優秀賞
2020年度 日本生態学会 高校生ポスター 審査員特別賞
2020年度 和歌山県総合文化祭 自然科学部門 生物部門 優秀賞
2019年度 和歌山県総合文化祭 自然科学部門 最優秀賞
2018年度 日本植物生理学会 高校生生物研究発表会 奨励賞
2018年度 和歌山県総合文化祭 自然科学部門 最優秀賞
2017年度 日本植物生理学会 高校生生物研究発表会 奨励賞
2017年度 和歌山県総合文化祭 自然科学部門 生物部門 優秀賞